先日のA先生との面談で、先生が週に一回、子リスと2人で過ごす時間を作って下さることになりましたが、今日はその一回目でした。子リスには、「今週から、木曜日だけママのお仕事が少し遅くなるから、放課後30分だけ学校で待っていて。先生が一緒にいてくれることになっているからね。」と話しました。2時の下校時刻の後30分、子リスは初めて、先生と2人で教室で過ごします。
2時半ぴったりに迎えに行くと、子リスは教室で先生と向かい合って、折り紙を折っていました。先生が先に私に気付いて「あっ、どうも…」と言うと、子リスはチラッとこちらを見て、それから知らんぷりで折り紙を続けています。教室に近づいて行くと、子リスは無言のまま、でもちょっと照れて嬉しそうに、折り紙で作った飴玉を私に見せました。
私: 「飴を作ったの?」
子リス:(頷く)
それから先生と私が少し話をしている間、子リスはまた一枚折り紙を取って、飴玉をもう一つ作りました。何だか名残惜しそうです。
私: 「じゃあ、帰ろうか。」
子リス:(頷く)
A先生:「今日はみんなでまたコマ回しをしたんです。子リスくんが、『コマを回すのを見て』と言いたそうに僕のところに来てました。」
子リス:「学校のコマはね、うちのよりヒモが長いんだよ。」
あ、喋った。
私: 「何が長いの?」
子リス:(ここで、自分が声を出したことに気付いてしまったので、口の動きだけで)、“ひも。”
私: 「そうなんだ。学校のコマは木ゴマ?それとも缶ゴマ?」
子リス:”カンゴマ。”
それから子リスは、靴を履き替えに下駄箱の方へ走って行きました。
A先生:「今、喋りましたね!」
私: 「喋りましたね~」
そこへ外履きに履き替えた子リスが戻って来ましたが、走っていたので、さっき作った折り紙の飴玉を落としてしまいました。
子リス:「あっ、あめだま落としちゃった!」
あ、また喋った。
まだ、自分が声を出したことに気付くとハッとして黙ってしまいますが、それでも、先生と過ごす試みの初回で、2度も「つい喋っちゃった」が出たのは驚きでした。こんな風に、無意識に喋っていたという経験が増えて行けば、きっと「自分は話せるんだ」と思えるようになるのではないかと思います。
とにかく今日は、A先生に、子リスが話す声を聞いてもらえたのが本当に嬉しいことでした。
子リスくんの担任のAです。
初めて子リスくんの声を聞くことができて本当に嬉しかったです。
1回目はうっかりしゃべっちゃったかんじでしたが、2回目の「あめだま落としちゃった!」はわざと私に聞こえるようにしゃべったようにも見えました。
この前、体育の時間に鉄棒をやっていて「ぶたのまるやきじゃんけん」というのをやったのですが、入学してから初めてお友だちとじゃんけんすることができました。今までは手が固まってしまって、タイヤじゃんけんも参加できなかったのです。でも、頑張ってやっているかんじではなくて、今までじゃんけんができなかったのを忘れてしまうほど、とても自然で、笑顔でじゃんけんを楽しんでいました。
家での自分が自然と出てしまうような、そんな場の雰囲気を作ってあげることがすごく大切な気がしました。
クラスでは週に3回全員で遊ぶ時間があるのですが、久しぶりにタイヤじゃんけんもやってみようかなと思います。
とってもいい感じですすんで行ってますね~。
担任の先生との連携がすごいです。
SMJ掲示板には、このブログのことお知らせしないんですか。
みなさん、とても興味を持たれると思います。
HPのアドレスを教えていただいてから、じっくりと読ませていただきました。じわっと涙が出てきてしまう場面がいくつもありました。それは、私自身の息子たちが小さかったときのあれこれや、その時々の気持ちがよみがえってきて、共感するからだと思いました。子どもの成長に一喜一憂する親の気持ちは同じなので、このHPには多くの子育てをする人たちが共感するものがあるのではないでしょうか。そして情報が少ない中で緘黙症のお子さんを育てている方たちには、大きな支えになり、まわりの人たちの理解を深めていく上でも力になると思います。是非がんばって書き続けてくださいね。素敵なHP、教えていただいてありがとうございました。ずっと応援しています。
コメントありがとうございます!!
子リスを、「緘黙症」ということだけで見るのでなく、いろいろな面での成長を認めたり喜んだりしながらやって行きたいと思っています。
頑張って書き続けます!
お母さんリスさん はじめまして・・・
のひめと申します。
こちらのHPの内容 とっても 参考になります。
(まだ 全て 読ませてもらってないのですが・・・)
担任の先生も コメントしてくださるなんて
なんて 素敵なんでしょう♪
読ませてもらうのを 楽しみにしております。
もし よろしかったら
これからも よろしく お願いします m(__)m
のひめさん、コメントありがとうございます!
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
A先生は、これからも時々登場して下さる予定です。