とにかく一度、カウンセラーのUさんに子リスを見てもらおうと、保健センターに子リスを連れて行きました。その前に電話で打ち合わせをした時、Uさんに、「連れて来る時は、子リスくんがちゃんと信じる理由を作らなきゃダメよ。きっと子リスくんはとても敏感だから。」と言われていたので、「ママは保健センターのUさんという人に頼まれたお仕事をしている。それが出来たから、Uさんに届けに行く」ということで子リスを丸め込みました。時間はお昼の12時50分。保健センターの入り口のあたりで、Uさんがうろうろしていてくれる手筈です。そして到着。
私:「あっ、Uさん!」 Uさん:「あらー、こんにちは。」
私:「ちょうど良かった。これを届けに来ました。」(封筒を渡す)
Uさん:「あ、ありがとう。」
私:「Uさん、これ、うちの息子です。」
Uさん:「こんにちは。Uです。」
子リス:「・・・・・。」(恥ずかしそうに、にやにや。)
どうやら、子リスは初めからUさんが気に入ったようでした。Uさんの雰囲気や、「Uです。」と、子どもに向かっても丁寧に挨拶をして下さったところが、子リスを安心させたのだと思います。
保健センターのロビーのソファーに座って、しばらく世間話をしたのですが、驚いたことに子リスは、Uさんに聞かれたことに対して、(私に向かってではありますが)、全部答えようとしていました。
Uさん:「お祭りには行ったの?」
子リス:(私に向かって)「行ったよね。」
という具合です。しかも、聞かれていないことまで、「Uさんにこれを伝えて」と言わんばかりの雰囲気であれこれ喋るので、私が驚いてしまいました。その場でUさんに、「初対面でこんなことは本当に珍しいんです~!!」と言いたくて仕方がなかったのですが、そういう訳には行かないので、家に帰って来てからこっそり電話をして伝えました。Uさんも、「喋ってたわね~。」と驚いていました。カウンセラーとの相性というのは、確かにあります。