子リスは4歳頃から、お祭りなどのイベントの日や自分の誕生日、クリスマスや大晦日などには、「その日一日をどう過ごすか」について計画を立て、スケジュールを細かく書くということを始めました。
子リスの計画書(時間割)には、特徴がありました。
それは、時間がすごく細かく分かれていること。そして、開始時間が、〇〇時ピッタリではないこと。
例えばこれは、1年生の頃の「お祭りの日 スケジュール」の一部です。
06:47 起きる
10:00 おしらせ花火*
10:09 しゅくだい
10:32 あそぶ
11:04 本を読む
11:38 自由
12:17 お昼・休憩
14:26 ボードゲームであそぶ
16:43 おまつりに行く
17:59 家に帰る
18:22 おふろ
19:30~ 花火
(*これは、お祭り実施を知らせる昼花火が上がる時間です。大きな音が苦手な子リスにとって、これはきっちり抑えておかなければならない項目なのでした。)
この計画が、それぞれの行動を表すイラストとともに、A4用紙一杯に書かれているのです。
学年が進むにつれてこの時間割表は緻密さを増し、それぞれの行動にどれぐらい時間がかかるかの予測もだいぶ正確になり、そして絵も上手になっていったので、なかなか見ごたえのある表が描かれるようになっていました。
ところで、なぜ〇〇時ぴったりとか〇〇時半、せめて10:10とか10:20などの切りのいい時間ではなく、10:32、17:59 といった微妙な時間設定にしているのか、それはずっとフシギではあったのですが、当時子リスに聞いたことはありませんでした。その頃は、子リスはそういう子だから。ということで、私は聞かずとも納得していたのだと思います。
でも、本当にどうしてだったんだろう?何か特別な理由があったのだろうか?と思い、今の子リスに聞いてみました。それによると、
「多分だけど、普通、学校でも、テレビ番組でも、普通は〇〇時とか、〇〇時半から、って決まってるじゃない。で、そういう“普通”はイヤだったんだと思う。その“普通の時間”から、ちょっとずらして書く、っていうのが“いい”と思ったんだよね。無意識にだと思うけど。」
と言います。
確かに、“ひとクセつけたい”コドモだったよねえ。昔は、と言いかけた時、子リスが言いました。
「今もやってるけどね。」
私:「えっ!?今もやってる???」
子リス:「うん。スマホのアラームとか、7:00とかにはかけない。6:57とか、7:01とかにしてる。」
私:「な、なんで?」
子リス:「例えば7:01にすれば、1分長く眠れてトクしたな、って思うし、6:57にすれば、『あ、7時前に起きたな』って思えるから。」
私「はー…。」
こんな所までもやっぱり、三つ子の魂百まで、なのでしょうか…。